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「ピアノがまた楽しくなった!」笑顔を取り戻したW君(小学6年生)

横浜市旭区柏町、相鉄いずみ野線南万騎が原駅徒歩7分
アンピアノ教室の赤松靖子です。

いつも生徒さん達とは笑顔でレッスンを心がけていますが、長く続けていると、笑顔になれない日もあります。

笑顔がないレッスンが続くと、ちょっと危険なサインを感じます。

その原因を探ることも先生の大切な仕事。

今日は、笑顔が減って来たW君(小学6年生)が、再び笑顔でレッスンできるようになったお話です。

 

【W君は小学3年生の春私のお教室へ移ってきました】

横浜市戸塚区から通ってくれているW君は、小学3年生の春に大手音楽教室さんから移ってきました。
3歳から始めたピアノ歴は既に5年。
体験レッスンでは、ギロックの「ダウンタウンビート」をかっこよく弾いてくれました。

「なんてリズム感の良い男の子だろう!」

まだあどけなさもある小3のW君でしたが、既にジャズのセンスがありました。
ジャズやポピュラーが大好きな私のところへ、ようこそ!と思った日を今でもよく覚えています。

そんなによく弾けるW君が私のところへ移って来た理由は

「楽譜通りに弾くことを強要されて、ピアノが嫌いになったから。」

ピアノ経験者でもあり、クラシックもジャズもお好きなお母様は

「楽譜がパッと読めないと、ピアノは上達しませんよね。
それは本人もわかっているけれど、スラスラ読みながら弾けなくて辛かったようなんです。
宿題に出されるブルグミュラーは苦手で、弾こうとする意欲がどんどんなくなってしまいました。。」

「でも、Wは音楽が好きだし、人前で演奏することが好きなんです。」

私が最後の頼みの綱!

そんなギリギリの状況であることが伝わってくるようなお母様の言葉でした。

「既に、かっこよく演奏できる自分を知っているW君に、地道にコツコツと、楽譜を読んで弾けるようになることの大切さをどうやって教えたらいいだろうか?」

私の模索はその日から始まりました。

【ステージで弾く目標を持って練習してもらう】
人前で演奏することでニーズが満たされるW君なので、まずはステージで演奏する目標を持ってもらいました。

なので、入会してすぐ、2か月後に控えていたお教室の発表会にお誘いしました。

体験レッスンで弾いてくれた「ダウンタウンビート」とママと連弾で「タンゴでアラベスク」を短期間で仕上げ、たくさんのお客様から「あの男の子、ピアノ上手ですね!」と言われるほどでした。

そのくらい、彼の演奏は誰が見ても魅力的なのです。

私はその感性を伸ばしてあげたい一心で、その後もステップ(いつでも参加でき、アドバイスがもらえる、ピティナが主催する公開のステージです。)
クリスマス会、教室内イベントをいろいろ企画し、W君も積極的に参加して毎回カッコイイ演奏を披露してくれました。

ステージで弾くという目標があるから、W君も時間はかかっても苦労して苦手な譜読みをがんばってくれました。

【初めての経験で開眼~メロディとコードネームだけの楽譜を見て演奏する~】

昨年の発表会でのドラムアンサンブルでは、初めてジャズに挑戦しました。
その時に、初めてメロディとコードネームだけの楽譜を見て演奏するというリードシート奏法を経験しました。

たまたま、彼がアンサンブルしたい曲に選んだものが「モンスターズインクのテーマ」だったことが功を奏したのです。

このゴキゲンなジャズをピアノトリオ用に一緒にアレンジした経験はW君にかなり影響を与えたようです。

「この曲で、Wは大きく変わるのではないかと思います。」

お母様もそうおっしゃるほど、大きな成長を感じることができた思い出の発表会となりました。
発表会でのドラムアンサンブルはこちらです。

 

発表会をきっかけに、意識が変わってくれるのでは?とお母様も私も期待を寄せていたのですが、なぜか私たちの思いに反してW君はピアノを遠ざけているようにも見えました。

【無口になり始めた男の子への接し方】

理由を聞いても、思春期真っ盛りの男子は口数が少なく、レッスン中はずっと黙ったまま、ずっと怖い顔してます。

「今年はクリスマス会の年だから、それに向けて大好きなルパンIIIの曲集からまた弾かない?」
(~いろいろなアレンジを楽しむルパン三世のテーマ~という楽譜がお気に入りで残るはあと1曲♪)

「うん・・・・・・」

「まだまだ先だけど、譜読み大変だから練習少しずつやろうよ!」

「うん・・・」

「じゃあ・・・ドラムアンサンブルの時みたいに、またジャズをコード見て弾く?」

「・・・」

小さな声で頷いたものの、毎週持ってくる楽譜はほとんど手を付けていない状態。
レッスン中に弾いてもらっても、音符を読む力が湧いてこないようで、ものすごくイライラしていました。
コードネーム奏法も、今一つ楽しくない様子。

そんな様子の中にも

「早く弾けるようになりたい」

という声は私には聞こえていました。

弾きたいのになかなか音符が読めない自分がもどかしい。
そんなW君を見るにつけ、なんとかしてあげたい。
笑顔でレッスンしたい。
もともとあるリズム感と感性を伸ばしてあげたい。

私も、傍で見ているお母様も、悩む日々が続きました。

 

そんなある日のレッスンで、いつになく語気を強めてこう言いました。

 

「あのね、先生は毎週W君と楽しくレッスンしたいから、楽譜を読むことが苦手なW君のために、最近このテキスト月2回勉強しに行ってるの。
そして、毎週この中から何をやろうか?前の日から、、、いや、いつも頭の中で考えていて、準備してるんだよ。」

そう言って、目の前に並べてある、勉強中のペースメソッドのテキスト4冊を指して話しました。

「楽譜の音符をスラスラ読めないって辛いことだってよーくわかるよ。
そんなW君のために、毎週、どうやったら楽に読めるようになるか?どうしたら楽譜に興味を持ってもらえるか?一生懸命考えてレッスンしてるんだよ。
そういう先生の気持ちを、W君なら想像できるよね?」

「6年生になった今、ピアノの節目は目の前でしょ。
あと残りの半年、このまま、いつも黙って、先生と目を合わせることなく終わっちゃっていいの?」

 

「先生はそんな終わり方いやだよ!」

 

【本気でぶつかった後は、ひたすら子供の行動を待つ】

その日のレッスンは、私の言葉にうつむいたままでした。

私も、なんとなく後味が悪く、お母様にこのことを伝え、家での様子を見ていただきました。

ピアノにほとんど向かわず、それでもレッスンへ来るということが続きました。
私も、その後はあの時の話には触れず

「ピアノの練習して来なくてもいいよ!先生が勉強中の※ペースメソッド、一緒に勉強しよう!」
※ペース・メソッドはコロンビア大学教授であり、優れた音楽家でもあったロバート・ペース博士が、「音楽は、すべての教科のコア(核)である」との理念のもとで考案された、生涯型ピアノ学習法です。

そう言って、毎週一緒に問題を少しずつ解く感覚で少しずつペースのテキストを進めていきました。

練習して来なくても毎回発見があり

「ふーん。。。なるほどね!」

と、思春期真っ盛りの男子にも頷いてもらえるようなレッスンをしていきました。

そんなレッスンが2か月ほど続いたある日、W君が突然こんなこと言ったんです。

 

「今日ね、僕、耳コピしてきたよ。」

 

そう言って、得意そうにピアノを弾き始めたのです。

その日のレッスンが、どれほど充実し、楽しかったかは言うまでもありません。
W君も久しぶりに笑顔で帰りました。

【自分の殻を1つ破ったW君~音楽を楽しむ道は様々】

ピアノを弾くためには、楽譜を読むということは避けられない道ではあります。
楽譜は、作曲家や編曲家が身を削る思い出書いた音符一つ一つすべてに意味があり、メッセージがあります。
アレンジも仕事としている私には、その作業の大変さが身に染みてわかるだけに、実際に私の書いた楽譜を見せてあげ、一音入魂の精神をずっと言い続けてきました。

でも

私は、ピアノソロ楽譜を書くこともしますが、同時にジャズピアノも学び、バンド活動をしてきた経験があるので、音符がすらすら読めなくても音楽を楽しんでいる人を沢山知っています。

W君を追い詰めないような、別の道を提示してあげることも同時にしてきました。

9歳、10歳、11歳と、まだまだ小さかったW君には、私の言葉は難しかったかもしれなかったけれど、繰り返し諦めずに言い続けたことで、12歳になった今、ようやくその言葉の意味を考え、自分の力で、自分がどうしたら楽しめるかを必死に模索してくれていたのですね。

「耳コピ」

というと、大人は遊んでいると捉えてしまうかもしれませんが、私にはその大変さと価値がよくわかります。

夢中になって自分の弾きたい音楽を探すために、聞いて聞いて聞きまくって、ようやく見つけた1曲に、自分の持っているピアノの全てを出して演奏するまでの大変さを一緒に味わってあげられます。

まだ譜読みという課題は残っていますが、今まで受け身だった自分の殻を破り、自分の意思で行動し、自分の価値を発見したW君。
この成功体験は、一生強烈に残るはず。
今後の人生で、ピアノに限らず第2第3の君の「耳コピ」を掴んでほしいです。

【体験レッスンへお越しください♪】

アンピアノ教室では只今体験レッスン募集中です。
じっくり、確実なピアノの上達をご希望の方には個人レッスンを、お友達と楽しく学ぶピアノをご希望の方へはペアレッスンの2つのコースをご用意しております。
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